「本当に、できるのだろうか…」。当時入社14年目のベテランだった高山雅博でさえ、不安に思ったという。
関電工では、環境負荷低減に寄与するNAS電池システムの各企業への設置を請け負っている。高山自身、設備設計の担当者としていくつもの案件に関わってきた。しかし、その規模は大きくても数千kW。12,000kWという、これまで経験したことのない規模の仕事を任され、期待と同時に不安も大きかった。「でも、やるしかないんです。関電工への期待に応えたいという気持ちもありましたし、大規模な案件にやりがいも感じていました」
しかし、NAS電池そのものがまだ完成していない状況では、設計図面を引くことはできない。工事開始の約1年前から毎月、各機器メーカーとの打ち合わせを重ねた。おおよその大きさが決まってから、「どれくらいの敷地が必要か」「効率的に配置するにはどうすべきか」を考えていく。「すべてが未知ですから、何度も何度も修正を繰り返し、正確な設計図面を完了させるまでに、かなりの時間を費やしました」
最も神経をとがらせたのは、システムの構築。ケーブル回線は絶対にミスがあってはいけない。必要最低限の本数に収めなければならない。しかし前例がないため、予想がつかない。そんな状況で頼りになったのは、発想力だった。「理論だけでダメです。これまでの経験をどのように応用すれば、新しいものを創り出せるか。そのことを考えられる発想力が必要でした」
また、図面上は完璧でも、現場で実現できなければ、単なる紙切れと同じになってしまう。「現場は、食材と同じ生もの。何百人、何千人という人が動いていますから、安全に、スムーズに工事を進められる設計図面でなくてはなりません」
工事が始まってからも、頻繁に現場に足を運び、調整を繰り返した。「課題には即座に対応しなければいけません。この1年間、ホッとする時間なんてありませんでした」
それだけに、完成後の達成感は大きかったという。「よく仕上がったなというのが正直な気持ち。これまでの苦労を思い出して、感慨深いものがありました。今振り返っても、関電工でないと出来なかったプロジェクトだと思います」。そう語る高山の表情には、自信があふれていた。
- 「NAS電池システム設置工事プロジェクト」TOP
- Person1 「期待に応えたい」と全力で取り組んだ1年間
- Person2 「やればできる!」その思いが次への自信に
- Person3 「今後の仕事に活かせる仲間との信頼関係は貴重な財産」


