技術研究所は、研究棟、実験棟、屋外実験場から構成されています。実験棟の各実験室では、新しいシステムや施工技術確立のための基礎実験、材料・工具の強度実験、開発成果の実証試験などを行います。さらに無響室や電波暗室、暗幕装置などの実験設備も設置してあり、電気設備、通信設備、空調環境設備の施工技術の開発に役立てています。
研究開発への取り組み
総合設備企業 関電工の技術研究所は、社会やお客様のニーズに応え、豊かな社会を支える技術を生み出す中核拠点として、現場密着型の技術から大学等と連携した基盤技術の開発まで、特色ある研究開発を行っています。
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- 省エネ・CO2削減
- 低炭素社会の普及に向けた省エネ・CO2削減を推進するため、エネルギーマネジメントシステムや、省エネに役立つ各種照明器具の開発などに取り組んでいます。
- ・エネルギーマネジメントシステム開発
(BEMS・HEMS)
・LED照明器具開発
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- 電力品質・雷・電磁環境対策
- 高度な電力品質や信頼性を確保するため、瞬低時の補償装置、無瞬断での電源切換器などの開発や、ノイズ・雷害などの電磁環境対策を研究開発しています。
- ・建築設備電磁環境研究
・電気設備雷保護システム研究
・接地線用フィルター技術開発
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- 設備診断・BCP対策
- 設備の安全運用のため、不具合を早期発見する診断技術や、災害時における事業活動継続を可能とする受電設備の耐震性を向上させる設備の開発を行っています。
- ・劣化診断技術開発
・受電設備耐震技術開発
・電磁環境改善技術研究
・耐放射線材料研究
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- 安全対策・省力化
- 施工現場での安全性向上や施工の省力化・効率化をめざして、ロボットや作業支援システム・工具などの開発に取り組んでいます。
- ・ロボット技術開発
・ケーブル搬送自動制御技術開発
・酷暑・厳寒期対応作業着研究
・各種検電技術研究
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- 再生可能エネルギー
- 太陽光発電設備の安定運用・保守作業の効率化のため、これまでに培ってきた知見を活用し、再生可能エネルギー発電設備の保守・点検・診断などを技術開発しています。
- ・太陽光発電保守&点検技術開発
・風力発電機劣化予測技術研究
関電工は、2014年9月に創立70周年を迎えました。当社は新たな経営ビジョン「社会を支える”100年企業”へ」を策定しました。
1993年7月に開所された技術研究所も、このビジョンにもとづき、当社の「技術力」の未来を担う研究開発の拠点として、お客様のニーズに応える技術や将来に向けた基盤技術の研究開発、および、施工・エンジニアリング部門への支援を進めてまいります。
技術研究所
- 技術研究所
- 〒315-0052
茨城県かすみがうら市下稲吉2673-169
TEL:0299(59)6911 FAX:0299(59)6915
各実験室の研究開発・実験内容
エネルギー実験室 | エネルギー利用技術に関する新技術の導入・開発ならびに実証試験 |
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音響・舞台設備実験室 | 音と光の新たな環境の開拓を目指した多様な組合せ技術の開発・実験 |
電力実験室 | 電力設備に関する信頼度の高い施工・保守技術の開発ならびに実証試験 |
情報通信実験室 | 情報化社会を支える通信システム技術の信頼性の向上、保守の効率化、省力化に関する新技術・新工法の開発ならびに実証試験 |
電気設備実験室 | 建築電気設備の設計・施工技術の効率化、高品質化に資する新技術、新工法の開発ならびに実証試験 |
環境設備実験室 | 生活環境の快適化・利便化に資する蓄熱システム技術など新技術の開発ならびに空調機器の性能評価、試験 |
安全工学実験室 | 効率化と安全を支える工具、機械ならびに工法、環境などの安全化技術の研究開発ならびに実証試験 |
材料実験室 | 工具資機材等の機械的強度などの検証ならびに劣化診断による高品質・安全性の確保 |
測定室 | 電気材料等の微視的材質調査・測定による高品質の確保 |
屋外実験場 | 送電線、配電線、地中線、地中配電線、土木工事などの新工法の開発と実証試験 |
高電圧研究室
高電圧研究室は、試験室、物理試験室、作業室、耐電圧試験用の屋外水槽から構成されています。試験室には、350kV交流電圧発生装置、1800kV衝撃電圧発生装置、大電流発生装置など大規模な実験装置が設置されています。
- 高電圧研究室
- 〒136-0075
東京都江東区新砂3-6-12
TEL:080(5982)2108
各実験室の実験内容
試験室 | 66kV級の電力ケーブルおよび機器・絶縁材料の各種試験。154kV級の耐電圧試験 |
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物理試験室 | 各種絶縁材料の物理試験 |
作業室 | ケーブル接続部組立などの試験・実験試料の組立・加工 |