ひといち力

「ひといち力」の定義に当たって

経営ビジョン『社会を支える”100年企業”へ』に向けた歩みをさらに具体化するため、今一度初心に立ち戻り、社是・経営理念の読み解きと再考を行いました。その結果、以下の事を改めて認識いたしました。

  • 関電工グループは、デジタル、情報、テクノロジーが主流の現代にあっても、「人」が最も重要な経営資源であること
  • 「人」とは当社従業員だけではなく、株主、得意先、地域社会等の全ての人を示すこと

この認識のもと、関電工グループは、「人」とエネルギー、環境、情報、テクノロジーなどさまざまな資源との融合を図り、価値創造に努めてまいります。

「ひといち力」とは

「ひといち力」とは、社員はもとより、株主、お客様、地域社会などすべてのステークホルダーの “豊かさと幸福” を実現するための人材力と組織力の融合であり、人的資本、知的資本、心的資本から構成されています。
なお心的資本とは、関電工グループが創立時より体現してきた『社会やお客様のニーズに向き合い、最後までやり遂げる姿勢』や、『災害などの緊急時に発揮される行動力』を支える使命感などを示します。

「ひといち力」の定義

「ひといち力」の定義

「ひといち力」の構成要素

「ひといち力」の構成要素

「ひといち力」を推進力とした価値創造プロセス

「ひといち力」は人的資本、知的資本、心的資本から構成され、財務資本、社会・関係資本、自然資本とともに経営サイクルにインプットされ、ビジョン実現に向けた推進力と価値を創造するための重要な原動力です。

価値創造プロセス(イメージ)
価値創造プロセス(イメージ)

経営ビジョン

グリーンイノベーション企業へ

経営ビジョン

経営ビジョン実現への方向性(「ひといち力」の向上)

関電工グループは、電気や空調、通信設備の施工を中心としたビジネスモデルを拡張し、これら技術の組み合わせにより、脱炭素や防災・BCPをはじめとするソリューションの企画から施工、運転・メンテナンスを含む設備とエネルギーのライフサイクルを一貫してサポートする “グリーンイノベーション企業” を目指してまいります。この実現に向け、大きく2つの方法で「ひといち力」の向上に取り組んでまいります。

① 強みの強化

当社が創立以来培ってきた技術と、これらを融合していくための組織力の強化に取り組みます。

【取り組みの方向性】

  • 社是・経営理念の理解・浸透・体現
  • ビジネスプロセスの最適化・標準化による収益力向上
  • 異なる技術(電気、空調・給排水、通信・ネットワーク、土木、再エネ)の融合による商材開発
    など

② ギャップの克服

ビジョンを実現するために必要な資源の獲得や習得すべき技術、そしてこれを実践する人材の育成などに取り組みます。

【取り組みの方向性】

  • 専門的知見や技術(脱炭素、防災・BCP、デジタルなど)を持つ人材の育成・採用
  • 新たなビジネスパートナーとの価値共創
  • バリューチェーン(企画・提案、運転・メンテナンス)の強化
    など
経営ビジョン実現への方向性

ガバナンス/リスク管理

サステナビリティ基本方針をご参照ください。

「ひといち力」向上の基本的考え方【人的資本に関する戦略】

「ひといち力」を向上するため、人事・人材・調達システムの運用、人づくり、パートナーシップの維持・向上、職場環境づくりを一体で行っています。
具体的には、要員計画、人材育成計画、調達方針を策定し、KPIとアクションプランによる進捗管理のもと、課題抽出と改善、方針・計画へのフィードバックを行っています。

「ひといち力」に関する方針・計画

「ひといち力」向上への主な取り組み

  1. 1経営戦略と「ひといち力」を連動させる取り組み
    • 定期採用による増員、施工本部と協働した中途採用の展開
    • マネジメント研修体系の充実
  2. 2従業員のエンゲージメントを高めるための取り組み
    • 社是・経営理念の理解浸透
    • 健康意識と健康増進に向けた研修・セミナー
    • 悩み・不安の軽減や仲間意識の醸成を図る研修実施(成功・失敗体験の共有など)
  3. 3育成プログラムの実効性を高めるための取り組み
    • 新任管理職研修のプログラムを管理職登用前に実施
    • アンケートによるOJT実施状況の把握と課題抽出
  4. 4組織間の連携を高めるための取り組み
    • 人材の部門間シフト、部門横断型の会議体、タスクの運用
    • グループ会社、協力会社と合同の技術研修
  5. 5サプライヤーとの信頼関係を高めるための仕組み
    • 情報発信と対話チャネルの充実(専用HPの設置など)
    • 物価上昇、納期遅延などへの対策協議
  6. 6ダイバーシティ&インクルージョンのための取り組み
    • 女性管理職の増加
    • 男性育休取得促進
    • 障がい者採用強化と定着化へのフォロー
  7. 7リスキル・学び直しのための取り組み
    • 専門分野の学び直しプログラム、リスキリング研修
    • シニア社員対象スキルアッププログラム
  8. 8時間や場所にとらわれない働き方を進めるための取り組み
    • リモートワークの継続
    • スマートフォンと業務システムの連携充実(全従業員対象)

「ひといち力」向上に関するKPI※1

主なKPI および実績

取り組みの方向性 KPI 目標
年度
目標値 2021年度
実績
2022年度
実績
2021~2022年度実績
(累計)
若年層社員の育成 ビジネススキル研修受講者数
(業務職35歳以下対象)
2021~2023 延べ 450人 302人 444人 延べ 746人
グループ会社・協力会社の教育支援 合同研修受講者数 2021~2023 延べ 12,800人 4,967人 4,948人 延べ 9,915人
ダイバーシティ&インクルージョン 女性管理職数 2024 36人
(2019年度比2倍)
23人 28人 -
男性の育児休業取得率※2 2024 30%以上 5.6% 10.9% -
コミュニケーション促進 アサーティブコミュニケーション※3 研修受講者数 2021~2023 延べ 13,000人 8,312人 1,181人 延べ 9,493人
健康管理・健康サポートの充実 管理職の労務管理教育実施回数 2021~2023 延べ 66回 22回 22回 延べ 44回
ハイリスク者(血圧、血糖値等が基準範囲外)に対する産業保健指導率 2023 100% 100% 99.2% -
  1. ※1上記KPIは関電工単体を対象としています。
  2. ※2「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したもの
  3. ※3風通しの良い職場環境をつくることを目的に「K.アサーション活動」を推進しており、「自分と相手を大事にし、気づきや疑問、意見を素直に声に出す」ことを習慣化することを目指しています。

働き方・休み方改革

当社は、全ての職場において、社員一人ひとりが活き生きと働くことができる会社を目指すため、多様な働き方と休み方を推進するとともに、健康管理施策の充実を図ってまいります。

基本方針

  • 経営層を含めた管理者による改革の主導・実践
  • ワーク・ライフ・バランスへの意識転換
  • 産業保健体制の強化と自己保健義務の励行

重点実施事項と取り組むべき課題

重点実施事項と取り組むべき課題